新エンジン「クラフトマン ハイシールドシリーズ」とは?
クラフトマン・ハイシールドとは?・・・スズキF6A型、K6A型エンジンの『持病』とも言える症状の代表に、エンジン本体からのエンジンオイルのにじみや漏れといった問題があります。
エンジン本体からエンジンオイルがにじみ出ることで、エンジン内部のエンジンオイルが物理的に減少してしまい、最悪の場合はエンジンブローなどの深刻な故障に繋がります。
これまでファイターエンジニアリングでは丁寧な施工・組み立てにより、お客様に高品質なリビルトエンジンを提供してきました。
しかし近年、エンジンオーバーホール時に交換が不可能な部品やエンジンそのものの摩耗・経年劣化により、当社でどんなに丁寧に施工しても、エンジンオイルのにじみなどをはじめ、従来よりスズキエンジンの持病がどうしても出やすくなってきてしまいました。
そこで、ファイターエンジニアリングが、独自で対策を施したものが「クラフトマン・ハイシールド」です。
「クラフトマン・ハイシールド」で使用する様々な特殊パーツや熟練の技術により、従来のクラフトマンより大幅に耐久性があがり、お客様が長く安心して愛車と過ごすことを実現しました。
クラフトマン・ハイシールドの仕様
クラフトマン・ハイシールドシリーズは、従来のクラフトマンシリーズSTD(スタンダード)、またはタフエンジンのメニューに、以下の6項目が追加されています。
【200℃対応】高品質シーラント(エンジン組立時使用)
オイル漏れ・にじみ対策のため、エンジン組立時のシーリング剤として、耐振動性、耐衝撃性、耐熱性(200℃)を持つ、国産最高品質のシーラントを塗布します。
密着性が上がる様、シンナー脱脂後、ビーディング(鱗状)手仕上げ塗布します。
※)K6は塗布量を純正比2倍とし、シリンダーブロック周辺のオイル漏れを対策しました。
(K6塗布箇所…シリンダーブロックとロアーデッキ、フロントカバー、オイルパン各接合部)
タペットカバー用特殊シーリング剤採用
タペットカバー部の密着性向上、オイル滲み・漏れ対策、ベトベトして固まらない耐ガソリン性、脱着も容易な特殊合成樹脂のシーリング剤を使用しています。
※)K6はプラグホールパッキンにも塗布し、密着性を向上しました。
これにより、10万km超~走行使用のK6エンジンで多発していた、プラグホール・オイル溜まりが発生しにくくなりました。
(K6塗布箇所・・・タペットカバーパッキンと、シリンダーヘッド取付部、プラグホールパッキンと、シリンダーヘッド取付部)
ブラストショットで腐食除去+表面硬度アップ
K6Aエンジンのアルミ地肌部分は、表面の腐食除去のために「ウエットブラスト処理」を標準採用しました。
この工程でエンジンのアルミ地肌部分に発生している腐食を除去し、表面硬度をアップさせて耐久性の向上をはかります。
高品質メタルヘッドガスケット
ターボエンジンの高圧縮・高過給に耐える、高品質のメタルヘッドガスケットを採用しています。
新規ボーリング、0.1mmオーバーサイズピストン、新品ピストンリング
エンジンの弱点である摩耗・ひずみ対策と、精度の維持・向上のため、弊社オリジナル・国産・新品0.1mmオーバーサイズピストンを使用しています。
また、同時に交換するピストンリングも日本製の高品質のものを使用しています。
K6Aエンジンの主要トラブルの対策
「ジムニーJA22のK6Aエンジンはトラブルが出易い」と言われる原因のパーツとして、排気バルブ、ピストン、ヘッドガスケットが挙げられます。
これらのトラブルの原因となる各所パーツを、トラブルの対策済みのパーツに交換します。
クラフトマン・ハイシールドのラインナップ
SUZUKI F6A型エンジン
- F6A シングルカム クラフトマンハイシールド 『タフ』
※) 主な車種・・・JA11型・JA12型ジムニーなど
- F6A ツインカム クラフトマンハイシールド 『STD』
- F6A ツインカム クラフトマンハイシールド 『タフ』
- 【競技専用】F6A ツインカム クラフトマンハイシールド 『タフ』 鍛造ピストン仕様
※) 主な車種・・・アルトワークス、カプチーノ(前期)、マツダAZ-1など
SUZUKI K6A型エンジン
- K6A クラフトマンハイシールド 『STD』
- K6A クラフトマンハイシールド 『タフ』
- 【競技専用】K6A クラフトマンハイシールド 『タフ』 鍛造ピストン仕様
※) 主な車種・・・アルトワークス、カプチーノ(後期)、ジムニー(JA22,23)、Kei、ワゴンR、MRワゴン、アルト、ラパン、セルボ、ツイン、エブリィ、キャリー、パレット、一部のマツダ・日産の軽自動車など