スズキ2ストロークエンジンLJ50の焼き付きについて

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ファイターコバちゃんのLJ50講座 その1

よく言われる「焼き付き」について

走行中、4速全開時に起こる事が多いですが、実際どの様になるかと説明いたしますと私としては、大きく分けて2つの要因があると考えています。

①まず一つ目として、燃料の不足によるものがあります。

実際走行中、エンジンがロックして止まってしまい、あわててエンジンをかけ直して走行しても力不足でトルクがなくなってしまい、カタカタ音がでるような場合を説明します。

 

これは、明らかに焼き付きの症状で、ヘッドを外して点検するとプラグの焼け具合が悪かったり、ヘッドの燃焼室やピストンがノッキング、デトネーションで溶けてしまいピストンがシリンダー壁とカジリ付いてしまいます。

 

エンジンが、かかったとしても音がでていたら完全にダメです。
ピストンをオーバーサイズの物に交換しシリンダーもボーリングしなくてはいけません。

 

やはり、キャブレターのオーバーホール、油面調整、フロート室のスラッジ、ゴミの除去が必要ですがチャンバーやエアクリーナー交換車や、ヘッド面研した車両にはメインジェットの交換が絶対必要だと思います。

 

実際に当社では、0.5mm以上面研しておりますがメインジェットを140番~160番で交換しておりますので、焼きつきません。
きちんとキャブレター調整、管理が必要です。

②二つ目として、オイル管理によるものがあります。

症状としては、一つ目と似ていますが損傷が、ピストンサイドとシリンダー部分に集中します。

 

オイルが潤滑不足で言葉通り、焼き付きます。
実際、焼きついたエンジンを点検しても燃料によるものか、区別つけにくい場合もよくあります。

 

潤滑不足とは言ってもオイルタンクにオイルはきちんと入っていた車両ばかりですが、当社が原因追求してオイルポンプを単体で点検した時、吐出量があきらかに少ない物や、分解掃除(本当は非分解パーツ)しても直らないものが多数ありました。
オイルがクランク室に回りが悪ければ当然焼き付きます。

 

ですからオイルポンプきちんとチェックして私の経験からでは、新品に交換が一番安心できます。

よくわかるLJ50講座 その2
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